12月31日の7時26分、山羊座10度で太陽と月が重なり新月となります。
前回の新月は12月1日の射手座の新月でした。
通常、新月は1ヶ月に1度ですが、12月31日は12月に2度目の新月です。
2度目の新月は「ブラックムーン」と呼ばれることもありますが、これは特別な始まりや、深い内面の変容を象徴するタイミングです。
すでに多くの方々が意識されているように、11月20日の冥王星の水瓶座移動に続き、2025年は海王星、土星、天王星が次のサイン(星座)へと移動していきます。
土星以遠の進行速度の遅い天体が、同じ年にこれほど多く移動するのは非常に稀なことであり、2025年が象徴的な変化の年となることを示しています。
<星座移動のタイミング>
2025年3月30日 海王星が魚座♓から牡羊座♈へ
2025年5月25日 土星が魚座♓から牡羊座♈へ
2025年7月7日 天王星が牡牛座♉から双子座♊へ
2025年は、人生の新しい章が始まる年です。
特に、海王星と土星の魚座から牡羊座への移動は、全く新しいエネルギーの到来を象徴します。
この変化は、個人レベルでも社会全体でも大きな影響をもたらすでしょう。
これらの変化を背景にして有意義な1年を過ごすために、何より大切なのは自分の意図や意識です。
2025年を迎える直前の新月は、意識を刷新し新しいサイクルを迎える準備を整えるタイミングと言えるでしょう。
<山羊座の性質>
山羊座を象徴するキーワードには次のようなものがあります。
・責任、忍耐、管理能力、実行力、野心 etc
山羊座は社会的な役割やキャリアを築くために、高い目標を掲げて試練を乗り越え、達成していく力を象徴しています。
山羊は一見、それほど逞しい動物のようには見えませんが、テレビなどで急な崖を登っていく山羊の映像をご覧になって、驚かれたことがあったかもしれません。
山羊は急峻な崖を恐れることなく登っていきます。
この姿は、人生において高い目標を掲げ、達成にむけて着実に歩みを進める山羊座の性質との重なりを感じさせます。
新月図の特徴
◎山羊座新月のテーマ
東京で新月図を作成すると、アセンダントは山羊座の18度にありチャートルーラーは2ハウスの土星です。
太陽、月、アセンダントがともに山羊座にあることで、山羊座の性質が強い新月図となっています。
目標に向けて着実に行動し、成果に繋げていく姿勢がこの1ヶ月のベースとなるでしょう。
◎新月図が示す内面的なプロセス
新月は12ハウスに位置していますので、無意識や精神的な側面に焦点をあてる配置です。
この配置は過去を整理し内面を深く見つめることで、新しい始まりのための基盤を整えるプロセスを象徴しています。
更に、新月が持つアスペクトに注目すると、2ハウスの魚座・土星とセクスタイル(60度)、MCともセクスタイルで、新月、土星、MCで小三角形が形成されており、調和的に統合されたエネルギーが活発に動くことを示しています。
12ハウスの新月が示す内面的な洞察が、2ハウスの土星が示す現実的・物質的な安定や自己価値の創造と、蠍座のMCが示すキャリアや社会的な役割とが調和的に結びつくことを示唆しています。
新月は12ハウスにあるため、目だった行動は取りにくいかもしれませんが、自分の内面的な成長や基盤を社会において具体的に表現していくために、計画づくりをするには相応しいタイミングです。
また、12ハウスは現代的な占星術解釈の文脈では、ネットワーク社会、ネットワークでの交流を象徴するとされています。
この新月のタイミングでは、オンラインによる共同プロジェクトをスタートさせたり、その為に必要なデジタル技術を習得し向上させるなどの取り組みもお勧めです。
これにより、新しい人脈が広がり現実的な成果やメリットが生まれる可能性も高まります。
◎その他の主要なアスペクト
☆チャートルーラー(Ascの支配星)の土星は2ハウスにあり、11ハウスの射手座・水星、5ハウスの双子座・木星とTスクエアの配置となっています。
また土星はMCとトラインです。
友人やコミュニティーの中でコミュニケーションが活発になり、楽しみやアイデアを交換したり未来を語り合う時です。
単なる自己満足に終わらせることなく、自分のキャリア形成や仕事に役立てるための現実的な落としどころを模索する時期となります。
年末年始に休暇を取られる方は、積極的に友人や仲間と交流して語り合い、知的な刺激が増幅されて、今後の発展に向けてのヒントが得られるかもしれません。
☆2ハウスに金星、土星、海王星の3天体とノードがあり、ノードは海王星と合です。
更に、金星は4ハウスの牡牛座・天王星とスクエア(90度)です。
仲間との交流を楽しんでいるうちに、気が付けば予期せぬ出費があるかもしれません。ほどほどに楽しみましょう。
☆自分自身を意味する1ハウスにある水瓶座・冥王星と、他者を意味する7ハウスの獅子座・火星がオポジションの配置です。
火星は逆行中で、1月3日にはぴったりと180度となります。
人との関係においてはトラブルが起こる可能性もありますので、要注意です。
火星-冥王星のオポジションの影響は、2024年の5月初めまでは続きます。
この配置は、様々な関係性や行動において極端な状況が引き起こされやすいことを示していますが、同時に潜在的な力を引き出す機会ともいえます。
出生チャートで不動サインの初期度数に天体や感受点を持つ方は、特に影響を受けます。
冷静さを失わずにポジティブに活用していきましょう。
2025年の始まりを前に、この新月のタイミングで自分の内面を見つめてみましょう。
これまでのパターンや感情を手放し、新しいサイクルの目標を設定するのに最適な時期です。
特に、山羊座の持つ実行力と責任感を活かして計画を練ることで、持続的な成功につながります。
12月31日の新月のエネルギーを最大限に活用するには
・瞑想を通じて静かな時間を持ち、不要な感情や思考を手放しましょう。
心が軽くなることで、新しい年のスタートがよりポジティブなものになります。
・2025年の目標を具体的に描き、行動計画を立ててみましょう。
・仲間との交流をもち、目標の実現に向けた具体的なアイデアやサポートを交換しましょう。
よい1ヶ月をお過ごしください。
コメントをお書きください