11月1日の21時47分、蠍座9度で太陽と月が重なり新月となります。
新月は新しい始まりや変化の象徴ですが、11月1日の新月は特に強力で、これまでのしがらみや執着、古い感情を手放し、再生へ向かう力にあふれています。
蠍座は、深い感情、探求、洞察、集中、そして変容を象徴する星座です。
私たちが見ている現実は、実は自分の内面が一部表れたものに過ぎません。
現実的な変化を望むなら、内面を見直すことが近道となります。
蠍座の新月は、未解決の問題や自分の価値観に気づき、それと向き合うのに適したタイミングです。過去の執着を手放し、心の浄化を図ったり、自分を縛っていた考えや不要な物を手放してみましょう。そうすることで、心の奥にある本当の願いや自分らしさに気づき、根源からの変容へとつながるチャンスが生まれるでしょう。
新月図の特徴
◎東京で新月図を作成すると、アセンダントは蟹座の26度に位置しています。
蟹座のルーラーである月は太陽とコンジャンクションし、4ハウスで新月を形成しています。
新月は9ハウスにある魚座の土星と、調和的なトラインを形成しています。
9ハウスに位置する土星が象徴する、精神的、哲学的な成長や成熟の影響により、家族や地域社会などから受け継いできた信念や価値観を見直し、深いレベルでの癒しと理解が促されます。
内面の成長を通じて、現実的な立ち位置を明確に、安定的させるための重要なタイミングとなります。
また、他者との深く安定的な絆を築くことにも意識が向きます。
◎新月図でまず目を引くのは、アセンダント上の火星と、ディセンダント上の冥王星が対立、オポジションとなっていることではないでしょうか?
冥王星は蠍座の支配星で、根底からの変容、死と再生、権力を象徴しています。
また、火星は古典占星術では蠍座の支配星とされており、現在ではサブルーラーと位置づけられています。
火星は行動力や攻撃性、自己防衛本能、戦いなどを意味します。
蠍座の2つの支配星が、重要な位置で向き合うことにより、緊張感が高まっています。
火星の行動や戦いのエネルギーが冥王星により極限まで引き上げられ、何かが一瞬即発となる可能性もあります。
ただ、このエネルギーを上手く活かすことができれば、高いモチベーションと行動力を発揮し、高い目標にも挑戦できるでしょう。
特に、仕事の成果を上げることには力強いサポートが期待できます。
冷静な思考と感情を保ちながら、物事を進めていきましょう。
◎新月図には様々な複合アスペクトが存在し、大きなエネルギーが感じられます。
火星、水星、海王星が形成する水のグランドトライン。
火星、水星、海王星の水のグランドトラインと冥王星を頂点するカイト。
火星、水星、海王星の水のグランドトラインと天王星を頂点とするカイト。
天王星、冥王星、水星、火星が形成するミスティックレクタングル。
これらの配置により、エンベロープが形成されています。
これらのエネルギーはいずれも一度動き出したら止まることがなく、力強い行動エネルギーが循環していきます。
水と地のサインで構成されているため、感情を伴いながら現実的な結果を得ることを目指すことになるでしょう。
冥王星と天王星がこれらの複合アスペクトを牽引するため、この1ヶ月は大きな変化の波が押し寄せるように感じられるでしょう。
11月20日に、冥王星は水瓶座に入り約20年水瓶座を運行します。
よい1ヶ月をお過ごしください。
11月1日の蠍座新月のエネルギーを活用するには
・古い感情や執着を手放すことで新しいステージに向かう準備を
・内面の価値観と信念を見直し、必要であれば新しい価値観を築いていく
・本当に達成したいビジョンや目標に集中する
・変化を受け入れ再生へとチャレンジする
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